
中国は、南シナ海の係争地であるパラセル諸島付近を航行していたオランダ海軍のフリゲート艦を退去させるため、電子妨害措置と軍事的警告を実施したと発表した。
中国人民解放軍(PLA)によると、この艦艇は北京が領有権を主張する海域に「不法に」進入し、地域の緊張をさらに高めたとしている。
中国南部戦区司令部によれば、オランダ海軍のデ・ロイテル(De Ruyter)は艦載ヘリコプターによる航空作戦も実施しており、このヘリコプターが中国の主張する領空に複数回侵入したという。これに対し、中国は海軍および空軍部隊を展開し、同フリゲート艦を監視して退去させたとしている。
パラセル諸島は中国とベトナムの間で領有権が争われており、南シナ海の戦略的要衝に位置している。この地域では、特に西側諸国の艦艇による航行の自由作戦の増加を背景に、外交的対立や軍事的示威行動が頻繁に発生している。
中国軍報道官の翟士臣(Zhai Shichen)氏は声明の中で、オランダが中国の主権を侵害し、地域の安定を脅かしていると非難した。また、フリゲート艦の行動は「誤解や誤算」を容易に引き起こす可能性があると述べており、これは北京の公式声明としては異例に強い表現と受け止められている。
F804 デ・ロイテル級フリゲート

デ・ロイテルは、De Zeven Provinciën級の防空・指揮フリゲート艦であり、海軍部隊を航空脅威から防護し、国際作戦に参加するために設計されている。2026年4月、オランダ国防省は、この艦が約200人の乗組員とNH90艦載ヘリコプターを搭載し、約5か月間のインド太平洋地域への任務に出発したと発表した。
この任務の目的は、戦略的海上航路におけるオランダのプレゼンスを強化し、航行の自由を支援するとともに、地域のパートナー国との軍事・外交協力を拡大することである。航海中には国際演習にも参加しており、ハワイ周辺で実施されるRim of the Pacific(RIMPAC)やPacific Dragonなどの活動にも加わる予定となっている。
出典:South China Morning Post | 写真:Wikimedia | 本コンテンツはAIの支援を受けて作成され、編集部による確認を経ています。
