動画:シリア反体制派がアサド政権からBM-30スメルチミサイルを押収

ロシア製BM-30スメルチまたは9A52重多連装ロケットランチャー。写真:ウィキメディア

シリア反体制派勢力が、アサド政権が保有していたBM-30スメルチ多連装ロケットランチャー2基と輸送・装填車両1台を押収しました。

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この押収の様子を記録した動画は、監視プロジェクトClash ReportとTelegramチャンネル「MiddleEastinUkrainian」によって公開されました。

押収されたランチャーの1台は9A52-2で、アレッポ南東部に位置する村アル=サフィラで発見されました。この車両は運転席キャビンの損傷や前輪の破損など、重大なダメージを受けていました。また、映像ではランチャーにまだ8発のロケットが装填されていることが確認されています。

もう1台の9A52-2と輸送・装填車両9T234-2は、アル=サフィラ近郊の村ハナセルでアサド軍によって放棄されているのが発見されました。ただし、動画の画質が悪いため、これらの車両の作動状態や弾薬の有無を判断することは困難です。

BM-30スメルチのシリアでの運用

BM-30スメルチは、その長距離ロケット発射能力と破壊的な威力で知られていますが、シリアでは内戦が始まってからアラブ共和国軍に配備されました。この武器はロシアの兵器庫からアサド政権に少数が供与され、紛争中の軍事力を強化しました。

このシステムが内戦で使用された最初の証拠は2014年に発見されました。ハマ北部のKfar ZitaAl-Tah地域で9M55Kミサイルの破片が見つかったのです。それ以来、スメルチシステムはアサド政権による戦略的軍事作戦で使用されています。

これらのランチャーの押収は、戦闘で破壊的な力を発揮するこのシステムを失うことにより、アサド政権にとって大きな打撃となります。また、一部の政権支配地域で見られる混乱を示しており、戦略的に重要な装備が放棄される事態が発生しています。

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地図上の位置

アル=サフィラハナセルの支配は、紛争当事者にとって非常に重要です。これらの地域は、シリア最大の都市で戦略的拠点であるアレッポに近接しているためです。この地域での戦いは、紛争の複雑さと不安定さを反映しています。

動画:X @clashreport / Telegram @MiddleEastinUkrainian. 出典:mil.in.ua. 本コンテンツはAIの支援を受けて作成され、編集チームによって確認されました。

Iris V Boas: A journalist full of enthusiasm and passion for journalism. A native of São Paulo, she has always been fascinated by the power of words and the ability of news to shape opinions and influence society.